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ウェルニッケ脳症

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    医療事故を患者さんや遺族の側に立って扱うようになって20年余りが経過しました。
    地方都市で医療事故訴訟を提起するのは,ご本人は勿論,弁護士としてもハードルが高く,よほど明白なケース以外,声を上げることはできない時代が続いていました。
    そんな中で,岡山でも取り組む必要があると考えさせられたのは,次のようなエピソードがきっかけでした。
    親しい友人から,「妊娠悪阻(つわり)で食事が摂れない妊婦さんが,長期に点滴を受けていたところ,意識障害などの症状が出るウェルニッケ脳症という病気になり,後遺障害が残りそう」という相談を受けたのですが,当時,岡山で医療事故を取り扱っている事務所はなく,私自身もそうでしたので,弁護士を紹介することもできずじまいでした。結局,その妊婦さんは,東京か名古屋の弁護士を頼る方法を選択されました。
    医療事故も,交通事故と同じく,人身傷害による損害賠償請求の問題ですから,岡山地方裁判所で訴訟をすることになるのですが,それをわざわざ遠距離の弁護士に依頼せざるを得ないのは,社会正義の実現につながらないと考えるようになっていったのです。
    妊娠,出産は家族にとって慶事であるにもかかわらず,赤ちゃんに障害が残ったり,お母さんが死亡したりすることがあります。
    発生する率はとても低いわけですが,一旦,このようなことが起きると,家族の負担や悲しみはとても重いものです。
    そのようなところから,法律や裁判ですべてが解決するわけでないことは百も承知のうえですが,法律や裁判で解決する必要がある部分に,プロとして恥ずかしくない対応ができるよう努力しなければいけないと考えるようになりました。
    JUGEMテーマ:妊娠、医療問題


     
    シヨウセイ * 医療事故 * 14:01 * comments(0) * -

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