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医療事故調査制度スタート間近

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    1 医療事故調査制度がいよいよスタート

     平成27年10月1日から施行される「医療事故調査制度」について,考えてみたい。
     ごく簡単に説明すれば,病院などで受けた診療行為によって,予期しない死亡の結果が生じた場合に,その病院は,「医療事故調査・支援センター」に届け出て,その後,院内で必要な調査をして,調査結果をセンターに報告するとともに,遺族に説明をするというものです。

     これまで,このような院内調査は,大きな病院などでは行われることがありましたが,それはあくまで病院が自発的に行っていたにすぎず,監督官庁である厚生労働省はもちろん,第三者機関への報告義務はなく,遺族への説明義務もありませんでした。ただし,院内調査まで行われるような重大なケースについては,これらの報告や説明が行われていたようです。
     ところが,医療安全に対する意識の高まりから,医療法の改正によって,医療機関の法的な義務として規定されることになり,その制度が今年10月1日からスタートするのです。

    2 制度の具体的な内容の検討会

     ところが,この制度の具体的な内容は決まっておらず,平成26年11月に厚生労働省医政局長の私的諮問機関として設置された医療事故調査制度の施行に係る検討会で協議されていますが,この記事を書いている時点では,取り纏めができていない状況です。
     例えば,どのようケースを報告すべき事故とするのか,院内調査は,複数の委員で構成する委員会方式とするのか,外部の委員を入れる必要があるのか,さらに,調査結果の説明は,口頭でよいのか,報告書を交付するのか,その併用とするのかなど,いくつもの論点において,検討会の医療機関側メンバーと患者側のメンバーで意見が対立しているようです。
     ただ,厚生労働省は,平成25年5月に,
    「医療事故に係る調査の仕組み等に関する基本的なあり方」
    http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000339xk-att/2r98520000033a1k.pdf
    を発表しており,これを基本として制度の詳細が決められていくと考えています。

    3 制度に期待する内容

     次回からは,上記の基本的あり方に示された内容を見ていきたいと思います。
     その際,私の視点は,死亡した患者の遺族の視点からのものとなります。
     医療事故調査制度は,当事者間で意見の対立がある中で作られた制度であるため,ある意味妥協の産物ではあると思うのですが,患者あるいは遺族は,この制度に「納得」を求めており,具体的な内容も,納得の得られる制度設計を期待するものです。 

    JUGEMテーマ:妊娠、医療問題
    シヨウセイ * 医療事故 * 11:23 * comments(0) * -

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